Autumn for gardners

 

 

 

秋を感じる11月といえばガーデナーさん達は球根の季節だ、とソワソワし始める季節。

来年はどんな庭にしようかなと胸を躍らせる季節だと思いますが、

毎年いろんな種類の新しい球根が専門店やホームセンターで並びます。

そんな中初心者さんでも失敗しないコツと球根を植えるメリット、

デメリットを紹介していきます。

今年からガーデニング始めてみようかなと思っている方でも簡単に始められて、

比較的失敗の少ないおすすめの品種を５種選出してみたので是非参考にしてみてください♪

 

 

 

Merit,Demerit

 

 

では、まずここで球根のイイ所、難しい所について考えていきたいと思います。

 

 

 

イイ所

 

 

手間がとにかくかからない！

 

花殻摘みや水やりなどお花を綺麗に維持するには日々のちょっとした手入れが必要です。

球根は基本的に地上に出てからのお世話となるので花殻摘みはもちろんのこと、

水やりも（もちろん種類によりますが）基本的にはそこまで気に掛ける必要がないのが利点です。

むしろ水やりや肥料のあげすぎによる腐敗の方が失敗しやすいほどです。

 

 

毎年開花！

 

こちらも種類によって開花しなかったり、咲いても花が小さくなってしまうものもありますが、

他の植物と比べてほぼ手入れしなくても毎年咲いてくれるものが多いのが特徴です。

大切に育てたからこそ毎年咲いてくれるとより愛らしく感じるものです。

 

 

どんどん増える！

 

こちらも種類によって変わってきますが、増える球根はとことん増えます！

植えた時は１つの芽しかなかったのに翌年にはたくさんの子種が生まれ、

見違えるほどたくさん咲いた！なんてことも。

もちろん株分けして他の寄せ植え材料にしたりと使い道がたくさん増えるので嬉しいですよね。

 

 

種類が豊富！

 

一口に球根と言ってもたくさん種類があります。

また一つの植物でも色々な咲き方や色があり、

少しこだわるだけで周りと差をつけたお庭が出来上がります。

自分の好きな組み合わせを見つけながら植えるのも楽しみの一つです。

 

 

小さいスペースでも楽しめる

 

球根は花苗などと比べると比較的小さい鉢でも楽しめるものが多いです。

また室内で楽しめるものもあるので自分のライフスタイルに合った植物を見つけやすいです。

ちょっと玄関先に彩りが欲しい時や室内でも香りを楽しみたい時など楽しみ方が広がりますね。

 

 

姿が見えない

 

これは完全に私個人として面白いな、と感じている所ですが

球根は購入時は基本的に絵や写真、少し出ている芽をみて買うことが多いと思いますが、

咲いてはじめてこんな色なのか！こんな質感なのか！こんな大きさなのか！

と思うことが多々あります。

それは期待と違ったマイナスな感情の時もあれば、

期待よりイイ！というプラスになる時もあります。

それがわかるまでのドキドキ感は球根が一番強いのではと思います。

私はこの想像しながら開花を待つ時間がとても好きです。

 

 

 

難しい所

 

 

ついつい可愛がってしまう

 

これは先ほども言ったように植えてからすぐにたくさん水をあげてしまったり、

肥料を与えすぎてしまうことです。

球根とは乾燥させて休眠させている状態のものが多いです。

なので急に水や肥料をたくさんあげてしまうと気持ちよく寝ていたところを急に叩き起こされているような状態なのでびっくりして対応しきれない球根がたくさんいます。

最初に球根が水や肥料を摂取する量を上回って与えてしまうと球根が窒息して腐ってしまいます。

なので植えた時は少しずつ目覚めさせた方が球根も目覚めが良いでしょう。

 

 

植えてから開花までが長い

 

球根は長いものだと植え付けから開花まで８ヶ月ほどかかります。

なのでその球根の開花期に合わせてガーデンコーディネートをしていくことが

大切になってきます。

また開花期が短めのものも多いです。

ですがちょうど開花期には春苗がたくさん出回り始める頃なので

お庭の表情がコロコロ変わり飽きづらいです。

 

 

姿が見えない

 

こちらは先ほどと同じ見出しですが、これに関しては完全に長所であり、短所でもあります。

姿が見えないことでやはり咲いた時にマイナスな方向に思ってたのと違う、となる時もあります。

そんな時はその寄せ植えから外して単色植えにしてみたり、違う寄せ植えを作ると

そこでは異質を放っていたり、同系で埋もれてしまっていたのがより輝けると思います。

そんな予測できないのも楽しみの一つになっていただけたら

さらにガーデニング沼にハマること間違いなしです！

 

 

 

 

まとめ

自分に合った球根を選ぶことが失敗しないことにもつながります！

まずは自分のライフスタイルとそれぞれの球根の特徴をつかみましょう。

専門店の私がおすすめする球根５選と簡単な栽培のコツと魅力を紹介していきます。

 

 

 

 

No.1

 

 

みんな大好き！春の代名詞！

” チューリップ ”

 

球根といえばこちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

チューリップは草丈３０〜４０cm、大型のもので６０cmほどになるものが多いです。

開花期は４〜５月ですのでまさに春の訪れを告げる代名詞。

さらに全国各地でチューリップフェスなど

チューリップを見るために観光客が賑わいます。

 

point

そんなチューリップですが栽培も比較的簡単でご自宅でも春先に綺麗に咲いてくれます。

注意点としてはやはり水をあげすぎないようにすることでしょうか。

ちょうど植え付けの時期は秋雨前線などで雨が多く降るので気にかけると良いでしょう。

プランターなどでも１０〜２０球ほど植え付けても平気なのでかなり見応えのあるプランターが完成します。

ここ数年でチューリップもかなり品種が増え、咲き方だけでも

八重咲きやパーロット咲き、百合咲き、フリンジ咲きなどとても多くあり、

チューリップだけの花壇にしても豪華で愛らしく、自分の色を出すことができます。

チューリップのデメリットとしては植えっぱなしだと花が小さくなってしまうことです。

花後に鉢上げし、乾燥管理をしてもやはり小さくなってしまうことが多いです。

そんな時は”原種”のチューリップを選ぶことをおすすめします！

原種チューリップとはその名の通り原種のチューリップを指すのですが、

改良されたチューリップに比べて背丈は１０〜１５cmと低く、

葉も細く尖ったような見た目が多いことです。

また改良種ほどではないですが、色や咲き方も豊富です！

さらにこちらはなんと言っても植えっぱなしで毎年楽しめるということが最大の魅力です。

また寄せ植え初心者さんには同じチューリップで品種を変えることで

個々の栽培方法は同じで管理しやすく、色や高さ、質感の変化などで

栽培しやすいのに見た目豪華！な寄せ植えができちゃうのでおすすめです☆

 

 

こんな人におすすめ！

・小さいスペースで豪華に楽しみたい

・香りを楽しみたい

・寄せ植え初心者

・球根初心者

・切花も楽しみたい

 

 

 

 

 

No.2

 

 

一株でエレガント！豪華！を叶える

” ラナンキュラス “

 

 

見た目が一番豪華な球根といえばこちらを思い浮かべるひとも多いのではないでしょうか。

全てが八重咲きで、まるで薔薇のような重厚感があり、花束のするとより魅力を発揮してくれそうな花です。

ラナンキュラスは草丈３０〜５０cm程で開花期は４〜６月なので上記のチューリップと同じ頃に咲き始め、

チューリップより長く咲いていますので春苗とのコラボレーションも期待できます。

また一つの球根からたくさんの花が次々咲くので数本切花にしても株が寂しくならないです。

大きく育った株はとっても見事で茎が見えないほどこんもりと咲くので

大きな花壇をラナンキュラスで埋め尽くしたらどれだけ見事だろう…

とラナンキュラスを育てた方は一度は思うはず！！それほど見事かつエレガントな美しい花です。

 

point

ラナンキュラスって難しいって聞くけど？と思った方！

コツさえ掴めばそんなに難しくないのです！

（もちろん鉢植えなのか、花壇なのかによっても異なってきますが）

ここで私流の失敗しないコツとしては

ラナンキュラスは乾燥した状態でパッキングされているので初めは水に弱く、

与えすぎると腐ってしまうので植えて１日目は水やりせず、

土に含まれたわずかな水を吸わせ、2日目からほんの少しずつ水を与えます。

と言っても土から吸わせるという意識で球根に直接かからないよう周りから与えていきます。

徐々に水に慣れたであろう４、５日目くらいからサッとじょうろで与えていくと

かなり失敗しないように思います。

また春の生育期間は地表が乾いたらたっぷりと与え、

葉が出てきたら液肥も与えると花の色が濃く出る気がします。

重厚感がありながらも寄せ植えでは主張しすぎずですごく良い役割を果たしてくれます。

鮮やかな色で際立たせるのもよし、薄い色でボリュームを出すのもよし。

また低め、高めと品種によってあるので使い分けることで

ワンランク上な使いこなしができるかと思います。

 

 

 

こんな人におすすめ！

・寄せ植え初心者

・球根初心者

・切花も楽しみたい

・少量で豪華に見せたい

・一株で完成させたい

 

 

 

 

No.3

 

 

毎年開花！愛らしさNo.1！

” アネモネ “

 

花の形といい、風にそよぐ姿といい、やはり愛らしさではNo.1なのではないでしょうか。

それにパラパラっと撒くだけで毎年咲いてくれるという育てやすさ。

茎がスッと伸びて中輪ほどの花が咲く姿は可憐で可愛らしく、

春の暖かみを表したかのような花で、誰からも好かれるような愛らしさ。

草丈２０〜４０cm程で３〜５月頃に咲きます。

チューリップと組み合わせればまさに春を感じる愛され花壇になること間違いなしです！

お馴染みシングル咲きや八重咲きなど色のバリエーションも豊富なので

組み合わせ次第でどんなシチュエーションにも合う花です。

 

 

point

アネモネもまた乾燥して売られているのではじめは水やりを控え気味にする方が

失敗回避につながります。

ラナンキュラス同様にすると良いと思われます。

またアネモネはあまり肥料を好まない傾向にあるので与えすぎには注意してください。

アネモネ最大の魅力としては植えっぱなしでも

毎年開花してくれるというところにあると思います！

わたしの庭では６年も咲いてくれている株があり、とっても可愛がっています。

ですが特にこれといって何か特別なことをしていることもなく、

文字通り植えっぱなしにしています。

それでも毎年出てきてくれるので本当に健気で愛らしいです。

また背丈があり、次々と花を咲かせてくれるので切花にしても

花壇を彩りつつ、室内にも彩りを与えてくれます。

寄せ植えにも差し色として、脇役として、うららかに彩ってくれるでしょう。

 

 

こんな人におすすめ！

・寄せ植え初心者

・球根初心者

・切花も楽しみたい

・一株で完成させたい

 

 

 

 

No.4

 

 

自然のフレグランス！室内でも簡単栽培！

” ヒヤシンス “

 

春の香りといえばこちら。キュートでポップなお菓子のような花。

この可愛らしい見た目は時に豪華で圧倒的な存在感を放ち、

時に寄せ植えのいいアクセントにもなります。

草丈は２０cm前後で３〜４月の開花が多いです。

水耕栽培もできるヒヤシンスは室内での栽培にも向いていて、

インテリアになるのはもちろん、フレグランスとしても高い人気があります。

玄関入ってすぐふわっとお花の匂いを感じるお家に憧れたことはありませんか？

ヒヤシンスなら切花よりも長く楽しめますし、

草丈からもそんなに大きなスペースを必要ともしません。

いつも市販のディフューザーを置いているけど、

春は自然の香りで癒されたい！という方におすすめです。

 

point

ヒヤシンスはあまり気を使うことなく栽培可能で、

花壇であれば植え付ければあとは開花を待つのみといった育てやすさです。

室内の水耕栽培であってもはじめは３日に１回、

根が出てくると１週間に一度の頻度で水替えをしても平気なほどです。

また日陰でも咲いてくれます。ただ日陰だと翌年の花が小さくなったり、

最悪咲かないこともあるので注意。

しかし日向であれば毎年咲いてくれるのでとても可愛がりがいのある花です。

ヒヤシンスは２０cmほどでまっすぐな草姿なので花壇の内側に線上に

植え付けることでまるで柵のように仕立てることもでき、使い方は様々です。

またほとんど分球しないので毎年同じところに同じ色が出てくるので

ガーデンコーディネートがしやすいという利点もあります。

 

こんな人におすすめ！

・寄せ植え初心者

・球根初心者

・小さいスペースで豪華に楽しみたい

・香りを楽しみたい

・室内で楽しみたい

 

 

 

 

No.5

 

毎年開花！どんどん増える！

” フリージア “

 

老若男女問わず不動の人気を誇るフリージア。

なぜこんなにも人気なのかと問われれば一言目に「増える」

二言目には「花姿が素敵」とくるのではないでしょうか。

育てやすく、花はちゃんと可愛い。カラーバリエーションも豊富。

春を感じさせる甘い香りもあって切花にもできちゃう。

なんと言っても花姿が本当に日本人好みの上品さがある可愛らしい花を咲かせます。

当店で扱っている球根の中で百合とフリージアが男性人気No.１を毎年争っています。

カラーも今流行りの淡色系が多く、こちらは若いお客様を中心に人気があります。

 

point

フリージアの原産地は南アフリカの乾燥した痩せ地ですので、

それこそあまり手を加えてしまうと病気になってしまったり、球根そのものが腐ってしまいます。

フリージアは菌の繁殖による球根腐敗病や首腐れ病が多く、発病後に薬剤による防除は難しいので

雑菌がいない綺麗な土壌や鉢に植えていただくことが予防につながります。

日本は雨量が多いので水捌けが良くなるようにうねを高めにした

花壇や水捌けに適した培養土での鉢植えにし、

あまり長雨に当たらないように管理するといいでしょう。

すらっとした花姿で鉢植えでは１２cmの鉢で５球程度が目安なので

フリージアのみで寄せ植えしても重くなりすぎず、

また他の花と混植させても上品な花壇に仕上がりますので同系色でも、

差し色としてもいい役割を果たしてくれそうです。

このように使い方の幅が広いのもフリージアの魅力です。

 

 

 

こんな人におすすめ！

・寄せ植え初心者

・球根初心者

・小さいスペースで豪華に楽しみたい

・香りを楽しみたい

・切花も楽しみたい

 

 

 

こんな感じで比較的育てやすいと感じた球根を5種紹介してみました。

これ以外にも王道から変わり種までたくさんの種類があるので是非お近くの園芸店さんなどで見つけてみてくださいね♪

当店のオンラインショップもぜひ覗いてみてください♪

 

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