TULIP

 

 

 

 

今回はチューリップの種類とその育て方について。

 

近年様々な種類のチューリップが市場に出回るようになりました。

チューリップにはない青の色素に少しでも近づけたものや八重咲き、ユリ咲きなど

色味だけでなく、咲き方もとても豊富なチューリップちゃん。

春を代表するお花の中でも特に大好きなお花です。

 

そんな私が今回出会った中でも特にお気に入りのチューリップとその植え方を紹介していきます。

 

 

 

 

2023春

 

私の今年の春のテーマは” BLACK PASTEL “ [ブラックパステル] です。

毎年その季節に沿ってテーマを決めています。

そうすることでお庭がまとまるし、その季節をより濃く感じる気がするからです。

 

 

まずはじめに今あるお庭の鉢を黒く塗りました。

プラ鉢よりもテラコッタなどの方が植物にはいいですが、

私のように何度も塗り替えたり、お庭内での引越しの多い方はプラ鉢も捨て難いのです。

こんなこと言って本当は全てテラコッタの鉢にしたいのですが費用などを考えるとなかなか…。

 

今回私が植えたチューリップの品種はこちら。

 

・ブラックヒーロー

・コンチネンタル

・ジョイントディビジョン

・アンジェリケ

・エキゾチックエンペラー

・エルニーニョ

・ジョンキラー

・ヘルスケア

・フレンドリーファイヤー

・トップリップス

・マンゴーチャーム

・スプリングファンタジー

・マリージョー

 

どれも美しく、個性派さんたちです。

去年から殿堂入りしているブラックヒーロー、コンチネンタル、エキゾチックエンペラーは新しいものに目がない私ですら今年も見たい…と

思わせてくる強者たち。

この花色といい質感から草丈、花の大きさまで全てが私のツボ。

限られたスペースの中でも外せない、大好きなお花です。

 

エルニーニョ、ジョイントディビジョン、ヘルスケア、マリージョーは初めて植える新顔ちゃん。

一体どんな顔を見せてくれるでしょうか。

球根は咲くまでのワクワク感がたまらないです。

春になったら起こすからね、と思いながら優しくモコモコ水苔のお布団を被せて寝かせます。

 

 

 

苔と球根

 

最近のマイブームは苔です。

以前までは球根こそぎゅうぎゅう詰めだ！と思っていたのですが、

あえて隙間をほんの少しだけ作り上から水苔をかぶせることで春には苔となり、美しい緑の隙間から覗くチューリップはより自然に近い感じがします。嬉しいことに雑草や冠水のお手入れが楽にもなります。

昨日まで茶色だったのにうっすら緑に苔が色づいてくるのはなんとも言えない愛らしさがあります。

水苔が一番入手しやすいかなとは思いますが、道端に生えている苔をそのまま上に置くのもとっても可愛いです。

苔にも様々な種類があるので、ハマるとなかなか面白いものです。

小さめの鉢植えにして盆栽と一緒に並べたりしたら絶対可愛いっ！と思っております。

盆栽も奥が深いので勉強しなければ…。

 

 

 

気温と球根

 

球根を植えるにあたって一番注意するのは気温です。

特に年々温暖化していることもあり、記載されている植える時期というより植えた以降の気温が病気や腐敗から球根を守るのに大切なことになってきます。

秋植え球根は基本的に植えたら芽が出るというよりも気温が下がったら芽が出るので、

早いうちからの植え付けや冠水でダメにしてしまうことが多いです。

ここ神奈川は一般気候とされていますが、チューリップは毎年年末の大掃除ついでに植えています。

それでも春にはしっかり綺麗なお花を咲かせてくれるので早くても最高気温が１５度前後まで下がってから植えると失敗しにくいです。

大切なお花だからこそ早く植えたい気持ちをぐっと我慢することが大切なのです。

 

 

お庭のコーディネート

 

様々な種類があるチューリップですが、鉢植えではあまり混植させ過ぎないのが私流。

同じ様な色、咲き方で同品種３球以上から植え込み、色味や寄せ植え感を出したい時は

ムスカリや原種チューリップ、ビオラなど草丈低めの植物で色味やボリュームを出す。

もちろんぎゅうぎゅう詰めで溢れんばかりのお花を咲かせるのも可愛いです。

 

逆に大きな鉢や花壇ではいろんな色、植物で混植させるのが好きです。

様々な色が織りなす春の花壇はとってもすてきです。

明るめビビット花壇でもよし。淡色フェミニン花壇でもよし、対色ツートーンで印象的な花壇にするのもよし。

ポイントは花壇でも鉢植えでもフォーカルポイントをしっかり作ることです。

鉢植えは色味、質感、大きさを合わせるだけでまとまりが出ますし、お気に入りの鉢そのものをお庭のワンポイントとするのもとってもすてき。

花壇では淡色の中にビビットカラー、低め植物の中に高め植物。アイアンやお気に入りの鉢をアクセントとして入れるなどでもすてき。

このように何をどのように目立たせたいかでお庭のお顔がガラリと変わるので意識することでさらに素敵なお庭へ。

 

 

 

今年植えたチューリップたちがどれだけすてきに咲いてくれたのかはまたチューリップたちが目覚める春にお伝えできたらなと思います。